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〈5/21(水)~26(月)輪島塗展示即売〉支援寄付のご報告と御礼


平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
先日、5階トットリプレイスで開催いたしました「輪島塗展示即売」におきまして、皆さまの温かいご支援とご協力のもと、売上の一部を輪島漆器商工業協同組合へ復興支援として寄付させていただきました。

ご来場いただいた皆さま、ならびにご賛同くださったすべての方々に、心より御礼申し上げます。
皆さまのご協力が、被災地の一日も早い復興と、支援を必要とする方々の助けとなることを願っております。

輪島漆器商工業協同組合 理事長 日南尚之様より、お礼状を頂戴いたしました。
以下にご紹介させていただきます。


謹啓 小満の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度は震災に際しまして温かい御支援を賜り心より御礼申し上げます。

輪島においては昨年元日の能登半島地震から一年と五ヶ月が経ちました。本来ですと、もう少し復興の兆しが見えている事を望んでいたのですが、やはり九月の豪雨により全てが停滞したような感じです。

地震からようやく気持ちも立ち直し、漆器関係では仮設工房も完成し職人さんが作業を始めた矢先の出来事でした。工房に大量の土砂が入りこみ、やっと揃えた木地や漆や道具など使えなくなりました。その時は職人さんにかける言葉さえ見つかりませんでした。長く降り続いた雨は地震で崩れ落ちた土砂や木々を泥水と共に流し、橋桁に留まり川を堰き止めて、町中に泥水が溢れ1m位浸かった住宅や商店、ようやく輪島でも食事が出来るようになったと喜んだ食堂。当組合の駐車場にも土砂が積もり停車していた車は全滅、当会館にも泥水が入り組合事務所や店の中にも土砂が積もり、床下に配線された電話線も全滅。それでもこんな状況の中でも、他県から復旧のために来て下さっている工事現場や解体業者、ボランティアの方々が、懸命に作業をして下さっている姿を目にすると、心が折れたなんて言えなかった。

少しづつ前を見て、職人さんも仕事を始めていますが、思うように材料が入らなかったり、輪島塗は分業制なので、次に託す職人さんが少なくなったりで、先行きは不安ですが、何とか次の世代に繋いで行かなくては、という思いで頑張っております。

また、学校と言えば、仮設の小学校でさえ大きく感じる生徒数になりましたが、今回は幸い被害が殆どなかったため、中学校も高校もちゃんと授業が行われ、卒業式をして入学式も行う事が出来ました。

新しいランドセルを背にした一年生、やはり、子供たちの姿や笑顔は何よりの救いです。

未曾有の震災による甚大な被害は、経済面のみならず地域文化にまで普及しており、一朝一夕の復旧は望めませんが、出来る限り復興に取り組んでまいりたいと思います。

お預かりしましたご寄付につきましては、輪島塗を継承させる為に活用させて頂きます。

本当に温情あふれる支援金を拝受し心より御礼申し上げます。

謹白

令和七年五月
輪島漆器商工業協同組合
理事長 日南尚之

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